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2007年12月7日 マイクロRNA特異的精製試薬キット
マイクロRNA アイソレーションキットを発売
―マイクロRNA研究用試薬 ラインアップを強化―

和光純薬工業株式会社(本社: 大阪市中央区 社長 池添太 以下、和光純薬工業)はマイクロRNA(注1)の研究に用いられる試薬「マイクロRNA アイソレーションキット」を12月11日に発売いたします。

従来のマイクロRNA精製法は、多くの煩雑な実験工程からなり、再現性よく実験結果を得るために高度な技術が必要でした。また、従来法で精製したRNA試料には、マイクロRNA以外のRNAが多く夾雑するため、簡便で特異的なマイクロRNA精製法の確立が課題となっていました。本キットは、ヒト細胞から簡便かつ高効率にマイクロRNAを精製可能にした世界初の試薬キットです。

本キットは、ヒト細胞内でマイクロRNAに対して特異的に結合し、マイクロRNAの運搬を担っているタンパク質「ヒトAgo2」を高効率に精製できる独自の反応系を駆使しております。これによって、生体試料中から直接かつ特異的にマイクロRNAを精製することが容易になり、マイクロRNAを高純度に含むRNA試料が得ることができます。このようにして得られたマイクロRNA画分は、クローニング(注2)やマイクロRNAアレイ(注3)などに使用できます。

当社から11月に発売いたしました「マイクロRNAクローニングキット」と併用することによりマイクロRNAを効率良くクローニングすることができ、マイクロRNA研究をより強力にサポートする体制が確立しました。今後、当社ではこれらのマイクロRNA研究用関連試薬の積極的な販売活動を国内外で展開します。

今年、12月12日(水)にパシフィコ横浜で開催される、BMB2007(第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会)のバイオテクノロジーセミナーにて、本キットを応用した研究内容について発表予定です。

【商品名】 マイクロRNAアイソレーションキット, ヒトAgo2
  (45,000円, 10回用)

商品外装(見本) ※クリックで画像拡大
商品外装(見本)

注釈

注1 マイクロRNA
マイクロRNAは、約22塩基からなる一群の機能性低分子RNAです。ヒト、マウスをはじめ様々な生物種で数十から数百種類が同定されており、発生に関わる細胞分化や、生体器官のガン化などに深く関わっていることが報告されています。
マイクロRNA研究は、近年米国を初めとする諸外国で急速に進展している研究分野であり、機能未知の新規マイクロRNAの同定、機能解明が進められています。また、ヒトやマウスでは千種類以上のマイクロRNAの存在が示唆されています。

注2 クローニング
遺伝情報を司っているDNAおよびRNAから、「研究対象とする必要な情報が含まれる部分」を、分子生物学的手法(PCR法など)によりDNAとして取り出し、遺伝子の運び屋として働く別のDNA(ベクターと呼ばれる)に連結(この連結反応をライゲーション反応という)する。このようにして出来たDNAを大腸菌内で増やして、「研究対象とする必要な情報が含まれる部分」についていつでも研究できるようにすること。

注3 マイクロRNAアレイ
既知のマイクロRNAを検出するための塩基配列が基板上にスポットされている研究用ツール。この基板に、蛍光物質などを結合させた細胞由来RNAを反応させ、実験対象の細胞でどのようなマイクロRNAが作られているのかを網羅的に解析する手法。既知のマイクロRNAは米国サンガー研究所所有のマイクロRNAデータベース(miRBase: URLは下記参照)に登録されている。(URL:http://microrna.sanger.ac.uk/cgi-bin/sequences/browse.pl)

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