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2014年5月14日 リポソーム合成技術に関する戦略的アライアンス独占契約締結
-コンビナトリアルケミストリーによる網羅的な脂質ライブラリーの合成が可能に-

 和光純薬工業株式会社(本社:大阪市中央区 社長:小畠伸三 以下、和光純薬工業)は、DNA※1や RNA※2などの分子を細胞に導入するための試薬であるトランスフェクション試薬の開発・販売を推進するため、トランスフェクション操作に使用するリポソーム※3の新規開発技術を保有するIncella GmbH(本社:ドイツ, カールスルーエ CEO:Dr. Gary Davidson CSO:Dr. Pavel Levkin 以下、Incella)と戦略的アライアンス独占契約を締結しました。

 これに伴い、和光純薬工業は、Incella所有特許にもとづいて開発されるトランスフェクション試薬「ScreenFect™」シリーズを自社製品として日本および米国、シンガポール、韓国において独占販売権を取得しました。

 研究用試薬分野において、様々な細胞への分子導入にリポソームを使用し、その世界市場はおよそ400億円で、日本市場は約30億円と推定されます。今回、和光純薬工業とIncellaとで共同開発を推進しているリポソームは、従来の核酸(DNA/RNA)をはじめ、タンパク質・抗体といった高分子や、抗がん剤などの低分子化合物のデリバリーにも最適化でき、幅広い用途に展開できます。

 2013年には、外資メーカーから提供されている従来のトランスフェクション製品の3~4割程度コストダウンした定価で、汎用のトランスフェクション試薬「ScreenFect™A」を販売開始致しました。2014年度は、siRNA※4やmRNA※5に特化したトランスフェクション試薬、iPS細胞、免疫細胞、および神経細胞に特化したトランスフェクション試薬、生体内(in vivo)への分子デリバリーに特化したリポソームを順次上市致します。

 今後、和光純薬工業はIncellaと協働して、「ScreenFectt™」シリーズをはじめとする様々な用途で使用できるリポソームの技術開発、およびそれら製品のワールドワイドな販売体制強化を推進し、世界の人々の健康と医療に還元される研究の未来に、より一層貢献していきます。

お問い合わせ先:
和光純薬工業株式会社 試薬化成品事業部 開発第一本部 試薬開発部 船越 拓
TEL 06-6203-2756 FAX 06-6203-5965
E-mail: funakoshi.taku@wako-chem.co.jp
ホームページ
http://www.wako-chem.co.jp/
日本語HP
http://www.wako-chem.co.jp/siyaku/product/life/ScreenFectA/index.htm
English HP
http://www.wako-chem.co.jp/english/labchem/product/life/ScreenFectA/index.htm

商品写真
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【注釈】
注1. DNA(デオキシリボ核酸)および 注2.RNA
 DNAはアデニン、チミン(RNAの場合はウラシル)、シトシン、グアニンの4種の塩基をもつリボースが連なったポリマー分子で、 細胞内に存在する核酸の一種です。ヒトをはじめとするあらゆる生物における生命活動に必須の分子で、 様々な遺伝子の発現において重要な役割を担っています。

注3. リポソーム
 リポソームは、疎水性分子と親水性分子から構成される脂質分子が対となりできた、直径数ナノメートル~数マイクロメートルの小胞です。 リポソームの脂質二重膜の外部および内部に目的分子(DNA・RNAなどの核酸や低分子化合物)を結合または内包させて、 細胞および生体器官に目的分子を運搬するために使用されます。医薬品、化粧品、研究用試薬など、幅広い分野で応用されています。

注4. siRNA
 siRNAは、21塩基からなる低分子RNAで、細胞の中に導入することで、標的になるmRNAに結合し、特定の遺伝子の発現を特異的に抑制することができます。 よって、遺伝子の機能を簡便に解析できるツールとして世界中で汎用されています。siRNAは人工的に合成することができ、 試薬として一般販売されています。

注5. mRNA
 DNA上に書き込まれている遺伝子情報を、主要生体構成物質のひとつであるタンパク質に翻訳するために必要なRNAの一種です。

 ・ホームページ: http://panasonic.co.jp/pfsc/

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